ゆりぐみ(5歳児)を対象とした人権教室を10日に開催しました。
甲府市の人権擁護委員の方が来園してくださり、『おおきなカブ』の劇を通して、❝人権❞についてわかりやすく教えてくださいました。
劇の途中では、いやなことを何一つしていないネズミくんを、イヌくん達がいじめるシーンがありました。
それを傍観しているサルくんも登場し、いじめている方も、それを助けようとせず傍観している方も、両方いじめになるんだよ、と教えてくれました。
子どもたちはこれから小学校・中学校・高校と大きくなるにつれて、友達の輪がどんどん広がっていきます。
その輪の中でいろんな感情や気持ちがでてきたり、自分とは違う考えのおともだちがたくさんいることに気づいていきます。さみしいことですが、からかいや、悪口、否定的な暴言等は、その輪の中から出てくることが沢山あります。そんな時は、『おおきなカブ』を思い出して、傍観者にならず、守ってあげてほしいと思います。
ワードとしてみると難しく感じる❝人権❞ですが、底辺にあるものは、優しさ・思いやり・素直な心といった人と人が生活していくうえで、なくてはならない心を持つという事なのかなと思います。自分も相手も同じくらい、明るくて、気持ちの良い生活が送れること。それが、相手の人権も守ることにつながるのではないでしょうか。
ゆりぐみ(5歳児)は、5月の赤十字登録式で4つの目標を掲げました。
そのうちのひとつに『こまっているおともだちがいたら たすけよう』という目標がありました。
ゆりぐみの子どもたちは❝人権❞というワードを知らなかったはずなのに、こんなに素晴らしい目標をたてていました。
これこそまさに、人権を守る大切な目標だと思います。
今回はゆりぐみ(5歳児)を対象に教室を開きましたが、園児ひとりひとりが今持っている優しい気持ちをなくさずに、健やかに伸び伸びと育ち、優しい輪をつくっていってほしいと思います。